製造について
製造方法・技法について

引箔・模様箔の裁断

西陣織において引箔は重要な素材です。

様々な技法で作り上げられた箔を細く裁断する事により、織り上げることが可能になります。

この裁断加工にも専門の業者さんがおられます。

引箔業者さんから委託を受け、太い物では5切~10切、細いものでは100切(一寸間)に仕上げられます。

裁断にはギロチン刃をセットした機械を用います。

上下する刃の下を、台にセットされた箔が移動していきます。手前にあるプーリーを調整して箔の動きを制御します。

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切り終わりの状態です。一番上には充て紙がありますので箔の模様は判りません。

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同じ切数の物を100枚程度セットします。裁断の調子が揃うようあらかじめ余分の部分から切りはじめます。

不必要な部分を取り除いて、種類ごとに包装します。馴れていないと上手く取り扱うことが出来ません。

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上記に説明したものは450mm×600mmの通常仕様のものです。約5枚をつなぎ合わせたもので一本の帯地に仕上がります。

つなぎ目は丁寧に仕上げられ一見判らないように作業がされていますが、時によって不具合が起きることがあります。

そのような懸念を取り除くため長尺の紙が開発されました。それに合わせて仕事をする専用の機械もまた作られました。

長尺の箔は約2.5mあります。それが移動して裁断されるのですから全長5mの大きな機械になります。

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長尺の箔は裁断が難しいと言われています。少しのずれやしわがあると、切終わりまでその不具合が大きく出てしまうのです。


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