無芯巻きについて
金銀糸の種類に両面平箔というものがあります。両面箔は通常1000m~2000mのプラスチックボビンに巻かれています。
これを杼に装着する木管に巻き替えて織り上げるのですが、そのまま使用すると製織時に箔がひっくり返り織物の表面がきれいになりません。
横に巻いた箔を上から引っ張り出すと、かなりの撚れが発生します。そこで木管に装着する前に無芯巻き加工をします。
円柱状中央のふくらみの部分の内側から箔を引っ張り出して織っていきます。
そうすると回転しながら横に引っ張り出されるので箔が撚れにくいのです。
材質により変わりますが、1000mの箔から20個から50個ぐらいできます。小さな菓子箱等に詰めて準備します。
無芯巻きの巻いているところです。1000mを巻き替えるのにおおよそ45分ほどかかります。通常は機械を10台前後設置して作業をします。