切り巾の表示について
金銀糸・平箔の製品の規格の一つに、その箔の切り巾を示すことがあります。各製品は主に織物に使用されます。その織物の生地の風合やデザイン性を求めて切り巾を変える必要があります。
金銀糸の業界においては通常「〇〇切り」と表現して取引を行います。これは曲尺(かねじゃく)一寸(3.03cm)巾のものを何本に切るかと意味になります。おおよその換算表を示します。
切り巾(本数) 曲(かね)尺 mm(ミリ)
200 0.005 0.15
150 0.0066 0.2
120 0.0084 0.254
100 0.01 0.3
90 0.011 0.337
70 0.0143 0.433
50 0.02 0.6
30 0.033 1.0
西陣織帯地には90~120切りのもの(平箔の場合では)がよく使用されています。
また、丸撚り金糸において一般的な一掛では65~75切に箔を切り撚糸にかけます。
引箔(模様箔)や伝統的技法の撚り金糸は”ギロチン切り”で切ります
ポリエステルフィルムを使った製品の場合は”マイクロスリッター”で切ります。