金銀糸とは・・・
金銀糸の歴史・その他

丸撚り金銀糸の太さの表示について

 金銀糸の太さを表示するために「掛(かけ)」という呼称が使用されます。「掛」は一束(そく=長さ)一匁(もんめ=重さ)が一掛です。一束とは糸枠・四尺二寸(1.27m)百回転させて仕上げさせたものです。一匁は尺貫法で、およそ3.75gです。
 ですから、およそ127mで3.75gのものが一掛です。以下127mで7.5gのものが二掛となります。これは伝統的な技法による製品、例えば本金糸・本銀糸の時代に定められた基準です。(1000m当たり約29.5gになります。)

 ポリエステルフィルムに金属蒸着の製品が主である現在では、正確には当てはまらない基準となります。また取引の基準も西陣地域では1000mや10,000m等、長さ単位でいくらであるとか、洋装、服地、輸出等においては1kgや1ポンド等、重さ単位でいくらである、ということになっています。しかしながら、現在の製品でも一掛が1000mでおおよそ26gから32gの重さですので、そこそこの範囲で踏襲されています。(金銀糸にJIS規格はありませんので、各業者により少しずつ違います。)
 例えば一掛と表示する場合、ポリエステルフィルムに紙を裏貼りした場合には100デニールもしくは120デニールに相当する芯糸を使用しています。またポリエステルフィルムと裏コートのみの場合は150デニール相当の芯糸を使用しています。

 一掛より細いものは「分(ふん)」という呼称を使います。二分、三分、五分、八分などがあります。一掛より太いものは二掛、二掛半、三掛、四掛、五掛、と続き十八掛、二十掛ぐらいまであります。

 二分から五掛ぐらいのものは主に織物用として、五掛以上の太いものは刺繡用として用いられるようです。また二分、三分、五分等の細いものは織物の縦糸として使われることもあります。

 芯糸に使用される繊維には、絹、レーヨン、キュプラ、ナイロン、アクリル、スフ等があります。

写真は本金糸のサンプル(一束=100m)を束ねたものです。
*一束は10m分けられる仕様になっています。




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