本金箔について
金に銀を混ぜることは早くから行われていました。現在のように箔打ち技術が高度に発達し、一万分の一ミリにまで打ち延ばせるようになると、箔の間にはさむ打ち紙に金箔が付着してしまうために、銀や銅を混ぜて強度をもたせなければなりません。
そうした機能上の問題は別としても、金はいつの時代においてもつねに高価であり、用途に応じることはもちろん、様々なデザインを追及することも含め、銀との合金が用いられてきました。
銀の混入度が高くなるほど金色は青味をおびてきます。純金を”赤金”と呼ぶのに対して”青金”と呼ばれます。
以下は石川県箔商工業協同組合の製造規格です。
白金(Pt) 金(Au) 銀(Ag) 銅(Cu)
白金箔 99,7%以上 ~~ ~~ ~~
五毛色 ~~ 98,912% 0,495% 0,593%
一号色 ~~ 97,66% 1,35% 0,97%
二号色 ~~ 96,72% 2,60% 0,67%
三号色 ~~ 95,79% 3,53% 0,67%
四号色 ~~ 94,43% 4,90% 0,66%
三歩色 ~~ 75,53% 24,46% ~~