金銀糸とは・・・
金銀糸の歴史・その他

金銀糸の品質表示について

 金銀糸・平箔は何種類かの素材が複合されて作られています。また用途に応じて多くの品種があります。現行の品質表示法では、それらの構成素材に分類して表記することとなっています。例えば最も一般的に用いられている金銀糸はポリエステルフィルムに銀を蒸着し、金着色施してから和紙で補強をし、細かく裁断してからレーヨン芯に巻きつけていきます。
 表示的にはポリエステル・指定外繊維紙・レーヨンに分けることになるのです。

 気がかりになるのは悪質な業者が帯地本体の構成繊維の中にポリエステルやレーヨンを混ぜても何ら問題にならないことなのです。品質表示法で消費者を保護するという目的が本末転倒に陥っているのではないのでしょうか・・・・・

 また品質表示法の指定された素材表記用語の中において「金銀糸」という用語はありません。今のところ、その用語の中で唯一イメージが似ている金属糸という語句を用い( 金属糸風)や(金属糸風繊維)と表記することしか許されません。
(金属糸=金属そのものを細長く圧延し、糸状にした製品)

 さらに問題なのは構成している素材を重視し、金銀糸・平箔のもっとも重要部分で、その光沢を作っている金属が何であるかを表記しなくても構わないということです。
 メリット表示として(本金)(プラチナ)などと表示することは許されています。

 またポリエステルフィルムを使用せず、伝統的な技法で作られた本金糸や漆糸においても、ベースとなる和紙や、巻きつけていく芯糸は分けて表示しなくてはなりません。

 消費者保護のために作られている品質表示法が、その原則を守ることにこだわり、かえって消費者に誤解を与えてしまったり、また理解しにくい表示になっているのではないかと懸念します。
 加えて申し上げるならば和装製品である帯地や帯締めを世界基準の枠内に入れようとすること自体に無理があるのではないかと考えます。

 京都金銀糸工業協同組合としては納得できない表示方法です。しかしながら長年にわたり金銀糸というものが特殊なものであり、世の中のごく一部のものしか携わっておらず、広く社会に認知されていなかったのも事実です。

 流通の取り扱い業者において虚偽の説明をするようなことがあったとも聞き及んでいます。当組合では現行の品質表示法のなかで、出来るだけ消費者の方にご理解いただける表記をしていただくよう、各製品メーカーにお願いしております。

 また将来的には金銀糸・平箔(○○○%・○○○%・・・・・)のような固有の存在を認めていただければと願っています。


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