金銀糸とは・・・
金銀糸の歴史・その他

純銀製金銀糸・平箔の取扱いについて

 金銀糸・平箔において、現在では”純銀”ベースのものが多く使用されています。純銀はその性質上硫黄含有物により化学変化(硫化現象)を起こし、黄変から黒へと経過をたどり変色していきます。(純銀の装飾品、食器などと同様です)
 このような化学変化を出来る限り防止するために、業界では製造時にコーティング等の加工を施しておりますが、完全に硫化反応を防ぐということは残念ながらできません。
 このような事故を未然に防止するために純銀を用いた製品は、お取り扱い中、または保存中に十分なご配慮をしていただきますようお願い致します。

◆一般的に考えられる注意事項◆

・ゴム製品、印肉、粗製油、スポンジ等の硫黄添加物との接触を避けてください。
・防虫剤は一種類にしてください。(化学反応で硫化性のガスが発生する可能性があります)
・化粧水や洗剤、漂白剤の付いた手、油、汗にまみれた手で触れないでください。
・粗悪な紙類(再生ダンボール等)との接触を避けてください。
・合成木材(ベニヤ板)との接触を避けてください。
・高温多湿になる場所での保管は避けてください。(硫化反応が促進します)
・通気性を良くしナイロン・ビニール等で包んで保管しないでください。
・自動車の排気ガス、石油ストーブの排出物にもご注意ください。
・日光、スポットライト等の長時間の直射は避けてください。
・その他、身近なものでも影響を及ぼすことがあります。(繊維技術センター検証例)
 シャンプー、目薬、パーマ液、白髪染めジェル、食塩水、スポーツドリンク、漂白剤、接着剤
・硫黄系の温泉地域では硫化反応をひき起こす可能性があります。

 また、アルミニウムをベースにした金銀糸・平箔の場合は、強度の酸性やアルカリ性の物質に反応し、アルミ抜けと言われる現象を引きおこします。金属光沢を失ってしまいます。

 生活様式は刻々と複雑に多様化していきます。反応を引き起こす物質は、まだまだあるかと思われます。何分このような点につきまして十分にご留意されますようお願い致します。

 

 

 

 


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