金銀糸とは・・・
金銀糸の歴史・その他

両面箔について

平箔と呼ばれるものには、引箔(片面)と両面箔とに分類されます。

両面箔がいつ頃開発されたか詳しい資料は残っていません。西陣織が手織りからジャカード織に発展していく段階で、作られてきたものと思われます。

西陣の業界ではコマ箔とも呼ばれています。通常一般的に用いられるものは90切から100切ぐらいのものがほとんどです。
しかしながら用途に応じて10切や200切のもの存在します。

引箔が人の手や自動引箔織機という特別な機械で取り扱われるのに対して、両面箔は管に巻き取られ杼(シャトル)に装填して使用されます。
(現代では直接管に巻くのではなく無芯巻という下ごしらえされることがほとんどです。)

様々な種類のものがありますが、当然引箔で表現される素材や色に準じて作られていったと思われます。
ジャカード織機で織物を大量生産するには両面箔の方が重宝されるからです。丸撚りの金銀糸とは違った意匠表現が可能です。

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主な種類を紹介します。

金箔・銀箔・色箔(漆・ラッカー)・砂子箔(粒子の大小さまざま)・エルジー箔・パール箔・ムラ箔・焼箔・ダイヤ箔(フィルムの表面をカット)・パスター箔・等。

もちろん本金箔(和紙漆仕様・フィルム蒸着仕様)もあります。

それぞれに光沢の有無、太さ(切幅)の大小、それぞれの重複仕様等、数えきれません。

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緞帳や大きなタペストリーに用いられるものは5切や10切などの太いものもあります。

150切や200切等の細いものは、絹糸や金銀糸・両面箔と絡め杢糸として使われます。

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極薄いフィルムに蒸着・着色し、それらを不規則に撚糸加工したふわふわの箔もあります。

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各金銀糸商がお得意先のニーズに合わせて開発されてきました。

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